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銀行融資を受けることがなかなか難しい中小企業にとって、売掛債権をすぐに現金化できるファクタリングは非常に有力な資金調達手段です。売掛債権を買い取ってもらうため借金にはならず、事故情報が登録されている状態でも問題なく利用することができます。
そんなファクタリングを提供している会社は、近年増加傾向にあります。もともと日本では手形取引が主流であったためファクタリングはあまり馴染みがありませんでしたが、売掛金の有効活用という観点から現在は注目されているのです。
ファクタリングを提供する会社が増えている今、気になるのはどの会社を利用すべきかということ。一口にファクタリング会社といってもサービス内容は会社によって異なるため、どの会社でもいいというわけにはいきません。ファクタリング会社にも、選び方があるのです。
ファクタリング会社の選び方として、まず前提として大切なのは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのどちらを取り扱っているかということ。こちらの内容に関しては別の記事で詳しく紹介しているため、そちらをぜひご覧ください。
今回は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングについて以外の、ファクタリング会社の選び方についてご紹介します。
従業員の対応は、会社を見極めるための重要な要素のひとつです。直接会う前にも電話口やメールでのやりとりで、ある程度対応の良し悪しを見極められます。たとえばメールの返信が遅い場合は、対応が良いとはいえないでしょう。
また、説明がわかりやすいかどうかも注目したい要素のひとつです。
ファクタリングはまだあまり浸透していない手法であるため、内容を理解できてない方が多いのが現状。そのため、適当な説明だけで契約を迫られ、「専門的な方が言うならそのとおりなのだろう」とついつい応じてしまったが自社に合ったサービスではなかった……というケースが多々あるのです。このような状況を回避するために、きちんとわかりやすく説明してくれる会社を選ぶようにしましょう。
ファクタリングの選び方としては、さまざまな条件も重要視されます。たとえば掛目と手数料。
ファクタリングで売掛債権を買い取ってもらった場合、掛目を掛けて手数料を引いた金額が入金されます。掛目が80%、手数料が5%の場合、仮に100万円の債権を買い取ってもらうと実際に入金されるのは100万円の80%である80万円から手数料5万円を引いた75万円です。
掛目と手数料によって実際に入金される金額は大きく変わるため、注意が必要です。 また、早急に資金が必要な場合には、いつまでに入金されるのかも選び方の重要なポイントとなります。
ファクタリングでどれだけの資金を得られるかは、抱えている売掛債権に左右されます。
規模が大きな会社だと数百万円から数千万円といった大きな金額になることもありますが、規模が小さければ数万円から数十万円と比較的小さな金額で収まることも多いものです。ファクタリング会社を選ぶ際には、どれくらいの資金を必要としているのかも選び方の大きなポイントとなります。
というのも、各ファクタリング会社によって対応している取引額は異なります。
数万円程度から対応している会社もあれば、数十万円、数百万円の比較的大口の取引しか扱わない会社もあるのです。ファクタリング会社を選ぶときには、取り扱っている取引額にも注目しましょう。できるだけ取引額の幅が広い会社を選んでおくと、対応できるケースが増えるため乗り換えの手間が省けます。
各会社が提供しているファクタリングのなかには、売掛債権を譲渡して資金を得るという本来のファクタリング以外の取引方式を採用しているケースもあります。たとえば売掛債権を担保として融資を受ける売掛担保融資についても、ファクタリングと称しているケースがあるのです。
ファクタリングという言葉だけでよく確認せず契約してしまうと、ファクタリングとは別のものを選んでしまう可能性があります。こういった点も、選び方のポイントのひとつです。