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【ファクタリング豆知識】一般企業が利用する「保証ファクタリング」とは?

保証ファクタリングを案内する女性

私たちGCMは、医療・介護業界のお客様に向けて「買取ファクタリング」のサービスを提供しています。
その基本的な仕組みについては、このコラムで過去に何度か取り上げてきました。
簡単にいえば、通常2ヶ月後に国保・社保から支払われる診療報酬・介護報酬の債権を事前に買い取らせていただき、現金をお支払いするサービスです。

一方、ファクタリングの世界には、「保証ファクタリング」と呼ばれるものがあります。
名称は「買取ファクタリング」に似ていますが、サービスの内容は大きく異なります。
また、こちらは主に一般の中小企業が行う商取引の現場で利用されるサービスで、医療・介護業界とはほぼ縁がありません。

では、具体的に「保証ファクタリング」とはどのようなものなのでしょうか。

「保証ファクタリング」とは?

保証ファクタリングの違いを説明する女性

簡単にまとめると、買取ファクタリングと保証ファクタリングには以下のような違いがあります。

【買取ファクタリング】
ファクター(ファクタリング会社)が売掛債権を現金で買い取る。
【保証ファクタリング】
ファクターが売掛債権の保証を行う。

A社がB社に商品を納品し、その代金を数ヶ月後に受け取るという売掛債権が発生したとしましょう。
このとき、A社がファクターに債権を売却し、支払い日よりも前に現金を受け取れるのが買取ファクタリング。
A社が「すぐにでも現金が必要」という事情を抱えているとき、便利なサービスです。

一方、保証ファクタリングは、売掛債権の買取ではなく、文字通り「保証」を行います。
簡単にいえば、B社が代金の支払い前に倒産して「貸し倒れ」の状態になり、A社が利益を得られない場合、ファクターがその分のお金を出してくれるというものです。
「売掛債権の保険」みたいなものと考えるとわかりやすいかと思います。
ちなみにファクターは、申し込みの際にA社が支払う「保証料」を利益としています。

「自社のために取引はしなければならないけれども、取引先が信用できるかどうかイマイチ怪しい」
そのような不安・疑念がある場合、保証ファクタリングを利用すると安心です。

ただし、申し込みをすればファクターが無条件で売掛債権を満額保証してくれるわけではありません。
ファクターは、申し込みを受けたあとでB社に対して徹底的な審査を行います。
その経済状況や信用情報を調べ上げ、倒産のリスクを分析したうえで「保証上限額」を決定します。
B社の状況が悪ければ悪いほど、上限額は低く設定されることになります。

保証ファクタリングのメリット

貸し倒れのリスク回避!

メリットを説明する女性

保証ファクタリングのメリットは、何といっても「貸し倒れのリスクを回避できる」ということにあります。

病院や介護施設などが受け取る診療報酬・介護報酬の場合、「取引先」は国保・社保という公的機関となるので、「貸し倒れのリスク」は現在のところほぼないと考えられます。
それゆえに、診療報酬・介護報酬債権ファクタリングの世界で保証ファクタリングのサービスは存在しません。

しかし、倒産リスクや貸し倒れのリスクを常に抱えざるを得ない中小企業にとって、保証ファクタリングは大きな意味を持っているといえます。

与信管理がスムーズ!

また、特に取引先が多い企業の場合「与信管理をスムーズに行える」という点もメリットとして挙げられます。
たくさんの取引先がある中、ひとつひとつの会社の信用情報を自力で逐一確認していくのは骨の折れる作業です。
しかし、保証ファクタリングを利用する場合、その労力やコストをカットすることができます。
すでに解説したように、ファクターは保証限度額を決定するために、依頼を受けた企業の取引先について徹底的な審査を行います。複数の取引先を指定しておけば、全社の情報を調べ上げてくれます。
要するに、ある意味では信用情報の調査をファクターに委託することが可能であるわけです。

いかがでしょうか。
今回は、私たちGCMが提供する「買取ファクタリング」と似ているようで実はまったく違う「保証ファクタリング」についてまとめてみました。
ファクタリングについてより深く知るためのきっかけにしていただければ幸いです。

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