コラム

Column

ファクタリング事件簿!ファクタリング業界をめぐる犯罪とは?

ファクタリング事件

ファクタリングはごくごく一般的に行われている資金調達方法であり、決して違法な行為ではありません。
しかし、これを悪用して逮捕される事件が見られるということをご存知でしょうか。

今回は「ファクタリング事件簿」として、実際に起こった事件についてまとめてみました。
どういった行為が違法になるのか、また悪徳業者についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ファクタリング利用者が逮捕されることがある?

これから紹介するのは、ファクタリングの利用者側が罪に問われた事件です。

架空の請求書を利用してファクタリング詐欺

ファクタリング詐欺

2020年7月、アパレル業の女性が詐欺罪の疑いで逮捕されました。
その手口は、架空の請求書を使ってファクタリングを利用したというものでした。
複数作成された請求書の合計金額は900万円にものぼり、約300万円の現金を送金させたそうです。

このように「架空債権」を用いたファクタリングは詐欺罪に該当します。
架空の請求はもちろん、内容を書き換えるなどの行為も必ず発覚します。
「なるべく多く資金調達したい」という場合でも、これらの不正行為は行わないようにしましょう。

二重譲渡で不正に資金を調達

二重譲渡

二重譲渡とは、たとえば500万円の売掛債権をファクタリング業者Aに売り、同じ債権(500万円)をファクタリング業者Bに売る……というものです。
こちらも、詐欺行為に当たります。

近年だと、東京で製造業を営む男性がこの二重譲渡を行い、刑事・民事の両方で訴訟を起こされたという事案が発生しています。
この利用者は「犯罪であるということは知っていた」とのことですが、スタッフの給与も支払えず、最初に契約したファクタリング業者に支払うお金は一切残っていなかったといいます。

取引先とグルに?「計画倒産」

計画倒産

売掛先の倒産を知っていながら、これを伏せてファクタリング業者に申し込みを行い、不正に資金を調達した事例も確認されています。
ファクタリング業者はしっかりとした審査を行っているため、「信用できない」と判断される売掛先と取引している利用者とは契約を結ばない、もしくは高い手数料を設定するなどの対策をしています。
しかし、それでも防げないケースも存在します。
そしてこの場合、ファクタリング業者は回収しきれなかった売掛金を負担することになります。
これを逆手にとり、利用者と取引先で「計画的に倒産させて支払いから逃れる」という計画を企てた事案も発生しているのです。

悪徳業者も逮捕されている!

逮捕

2017年1月、日本で初めてファクタリング業者が逮捕された事件がニュースになりました。
内容は「ファクタリングだといって利用者を騙し、多額の貸付を行った」というものでした。
逮捕された悪質業者と8人の経営者は、1年間に1億円以上の利益を得ていたのだとか……。

まず大前提として、ファクタリングは「貸付業」ではありません。
しかし、このケースのように「この取引はファクタリングだ」としているものの実質的には貸金業で、高額な利息を設定して不正な貸付をしている悪質業者は存在します。
いわゆる「闇金」に分類される業者なので、利用しないようにしましょう。

ファクタリングは正しく活用しましょう!

ダメ

ファクタリングには、「審査が早い」「キャッシュフローの改善に役立つ」「資金の使いみちは自由」といったメリットがあります。
しかし、正しく利用しないと利用者が「詐欺罪」に問われることもあるのです。

また一方で、業者側が悪質だった場合、闇金の返済に苦しむ結果になることもあります。
不明瞭な説明をする業者には注意しましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は、「ファクタリング事件簿」として実際に起こった事件をピックアップしてみました。
「知らなかった」では済まないことも多々あるため、ファクタリングを利用するときは安全性の高い業者を選ぶようにしましょう。

新着記事 一覧

カテゴリー 一覧

月別アーカイブ